男子ゴルフの石川遼(16)=杉並学院高1年=が9日、群馬県吉井町のサンコー72(6864ヤード、パー72)で開催されたウィンターゴルフジュニア選手権地区予選に出場。1バーディー、6ボギー、1トリプルボギーの80、8オーバーをたたいたが、15〜18歳の部で優勝を飾った。ハニカミ旋風を巻き起こした07年の最終戦だったが、激闘の余波もあり右腰に痛みがあることを告白。これから始まるオフで徹底的に肉体改造を行うことを宣言した。
上州の空っ風を顔いっぱいに受けながら、キャディーバッグを背負った石川がゆっくり18番グリーンに上がってきた。9月以来となるジュニア大会。バッグの重みをしっかり肩で感じながら、同世代の友達と笑顔でラウンドした。80をたたいたが、この地区大会は優勝で来年3月の本戦切符をゲット。「出るつもりです」と明言し、少なくとも3月まではプロ宣言はしないつもりだ。
だが「楽しかった」と振り返る言葉とは裏腹に、体調は最悪だった。実は先週の日本シリーズ期間中から右腰に痛みを感じており「実はきょうも痛みが出そうになった」と打ち明けた。「日本シリーズが終わってからクラブを握っていない」ほどだった。石川の強さの秘けつはコースを入念にチェックするなどの十分な準備にあるが、それもできず、バーディーはわずか1個。15番ロングでは2OBでトリプルボギーとし「準備をせずに大会に臨んで恥ずかしい」と浮かない顔だ。
豪快なスイングに加え、初めて経験するプロツアーで疲労が蓄積されて初の“故障”を経験した。治すには休養が一番だというが、父・勝美さんは「あのスイングは遼の持ち味でもある。まずは痛くならない体を作ることが大事」と話し、オフは肉体改造に重点を置くと明言した。
専門のトレーナーにメニューを作ってもらうほか、年末には長野県内で28日から3日間、クロスカントリースキーでみっちり鍛える予定だ。右腰痛再発の懸念をよそに、石川は「徹底的にやる。スキーをやりながら、どこの筋肉が疲れやすいのか、鍛えなくてはいけないのかを知る必要がある」と話し、下半身をいじめまくる覚悟だ。
しばらくは球の打ち込みは控える。「正直練習できなくて焦りはあります。でも、今が勝負の時期だと思っている」と言い聞かせるようにつぶやいた。来年初戦は2月の全英オーストラリア予選の予定。約2カ月で、みっちり“プロ”の体に改造してみせる。
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